EVの急速充電規格には3種類あります。
そのうちの一つを推進しているテスラが日本でも充電スタンドを
普及させるべく動いていることを先日の記事で紹介しました。
3つの急速充電規格とは、
・CHAdeMO
・コンボ
・Tesla Supercharger
などのことです。
規格が濫立すると、それに対応するためのインフラ整備に支障をきたします。
そんな懸念を払拭するための動きが具体的な姿となって現れました。
日経テクノロジーonlineによれば、2015年5月3~6日に開催された
『電動車両関連の国際シンポジウム・展示会』
にて東光高岳が各方式に対応した充電コネクターを搭載する急速充電器(コンセプトモデル)を
出展したとのことです。
「国や地域によっては両規格が混在しているところがあり、1台の急速充電器で
二つの規格に対応できれば、充電ステーションにそれぞれの急速充電器を別々に
設置しなくて済むようになる。
コスト的にも設置スペース的にも充電ステーションの運営者にとってメリットがある」
という東光高岳の説明員さんのコメントが記事で紹介されています。
確かにその通りで、1台の充電スタンドで複数の急速充電規格に対応していれば、
充電スタンドのスペース効率が、単一の規格に対応するものよりは良いことになります。
ま、本来は規格が一つであれば良いのですが。
今回の充電スタンドは、単純に2つの充電規格に対応したというだけではありません。
最大出力について、現状のニーズに対応した仕様にしている、とのことです。
以前は、50kWのニーズが高かったが、実際には30kWあれば充分という見方もあるということで、
現在でもコンビニなどが導入する場合には20~30kWのものが売れ筋なのだそうです。
このへんの話は、普及が爆発的では無いぶん、ニーズに合わせて普及が進んでいる
といったところですね。
規格といえば、日本における100V電源も周波数が50/60Hzが並立したままですね。
ま、こちらは競争した結果というわけでは無いですが。
そして、今や電力を使用する機器側で両周波数に対応しているものが殆どです。
急速充電においても、両規格を広義では包含するための動きと言えるのが今回
紹介した充電器に言えると考えます。
更に進めて、接続部をアタッチメントの切り替えで対応できるようになると
良いと思います。
もっとも、電気的な仕様の部分も対応するのは敷居が高いのでしょうけど。
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